伏瀬『転生したらスライムだった件②』
喰って、喰って、喰いまくれ!
というわけで今回は、伏瀬『転生したらスライムだった件②』(GCノベルス)です。
前回、この小説はいわゆる『俺TUEEEEEE!』系の作品である、と言った気がしますが、すまんありゃ嘘だった。
まあ、嘘っていうか、正確じゃない、としたほうがいいのでしょうけれど。
というのもこの作品、スライムに転生した主人公が、自分の国を発展させていくという側面のほうが、色濃いように思うのです。なんというか、《シムシティ》とか、《テーマパーク》とか《マインクラフト》……はちょっと違うかな(^^;)
ともかく、そういう雰囲気を色濃く感じるように思います。思うに、ダッシュ島とか好きな人は楽しめるんじゃないかと。
さて、本書の感想なんですが、この巻からリムル陣営の主戦力であるオーガたちとオークたちが仲間となります。特にオークとの戦闘シーンはスピード感があり、熱くさせられます。
序盤の街づくりパートがやや冗長で(これはこれ以降の巻にも言えることですが)、人によっては退屈さを覚えるかもしれませんが、キャラ同士の掛け合いが面白いのでそれほど気にはなりません。前半のやや間延びした感じは、後半のスピード感を強調する役割もあるのかな、と思わせるくらいスピード感に差があります。
ともあれ、この巻も面白かったです。
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