今邑彩『金雀枝荘の殺人』
というわけで今回は、今邑彩『金雀枝荘の殺人』(中公文庫)です。
点数7/10点
初今邑彩です。
何年か前に『ルームメイト』が映画化されたときに読もうかな、と思ったのですが、結局手が出ないまま今日まで来てしまいました(よくあることですが)。今回、ちょうど購入したばかりで目に付いたので読んでみた次第。
正直なところ、トリックはこれしかないかな、というもので特別な意外性はなかったと思います。しかし個人的には役者がそろったあとからの展開が好みで、とりわけラストシーンは僕の好みのど真ん中でしたね。
ただ、裏表紙のあらすじに『推理合戦』とあったので、もっと喧々諤々とやってくれるのかな、と期待しましたが、案外そこはそうでもなかったかな、という印象。もっとお互いの推理を戦わせるシーンがほしかったです。