暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!8~アクシズ教団VSエリス教団~』
この素晴らしい世界に祝福を! (8) アクシズ教団VSエリス教団 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 暁なつめ,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/12/26
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
さて、今回は暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!8~アクシズ教団VSエリス教団~』(角川スニーカー文庫)です。
今回は年に一度行われるエリス祭りのお話となります。しかし、またギャグ回ですね。祭りというイベントの性質上、まあそうなるかな、と思っていたのですが、思い切ってギャグにほぼ全振りですね、今回。
こうなったのはきっと、7巻がギャグ成分控えめで、しかもこの八巻が七巻から地続きの話になっていることが少なからず影響していると思うのですが、そう考えると、七巻と八巻は二冊で一冊、と考えるといいのかもしれません。
さて、肝腎の内容ですが、個人的には祭り以外のところが強く印象に残っていますね。ここにきて色々な関係が多かれ少なかれ動き始めましたが、楽しみですねえ。こういうのが見たいわけですよ、僕は。
今回の見どころとしては、祭りの話をメインで進めながらも、前巻の補完とそれぞれの関係性の変化に軸を置いて書いている、というところで、これがまたいい具合なんですよね。
ところで、今回バニルが吊るし上げられたことによって、バニルの恐ろしさが垣間見えた気がしますね。この悪魔はどこまで見通しているのか――
《関連記事》
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!~ああ、駄女神さま~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!2~中二病でも魔女がしたい!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!3~よんでますよ、ダクネスさん~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!7~億千万の花嫁~』
この素晴らしい世界に祝福を! (7) 億千万の花嫁 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 暁なつめ,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/08/29
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
さて、今回は暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!7~億千万の花嫁~』(角川スニーカー文庫)です。
待ちに待った(?)ダクネス回ですね。ただし、冒頭からただ事じゃないことになっていますが。
ギャグ回だった5巻からすると、割とシリアスな展開が多い巻となっていますが(その分散見されるギャグは振り切っていますが)、この二巻のちょうど中間くらいの割合が、個人的には好みです。
今回は布石がうまく打たれていて、読み応えのある巻だったように思います。結末も寓話的で、個人的には好みでした。
この巻のなにがすごいって、ダクネスですよ。
普通に考えて、この展開ならダクネスルートにまっしぐらという内容であるにもかかわらず、そう言い切れるほどにはならないというヘタレ展開(褒めてます)。この手のジャンルはやはり、こうでないとね。
そして、最後のエピローグですよ。なかなかの事実が明かされましたね。
これも実は、ここまででしっかりと伏線が張ってあるのですが、こういう小技がうまいと、やはり全体の流れがよくなりますね。この巻も大満足でした。
《関連記事》
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!~ああ、駄女神さま~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!2~中二病でも魔女がしたい!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!3~よんでますよ、ダクネスさん~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!5~爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!6~六花の王女~』
この素晴らしい世界に祝福を! (6) 六花の王女 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 暁なつめ,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/02/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
さて、今回は暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!6~六花の王女~』(角川スニーカー文庫)です。
表紙の女の子、誰やねん。
と、手に取った方は思うことでしょう。彼女はこの巻から登場する準レギュラーキャラにして、作中でも屈指の人気を誇る、カズマたちが住む国の第一王女アイリスです。ちなみに、僕もアイリスは好きなキャラクターです。関係ないですね。興味もないですか。さっさと次いきますね。
表紙になっていることからもわかる通り、この巻はアイリスがメインの巻となっております。これまでの順番からいけばダクネスメイン回となるはずだったのですが、ここで真打(?)が登場したことによって、彼女の出番は後に回されることに……
さて、この巻から登場したアイリスですが、割とテンプレの妹キャラですね。そして、数少ないまともな登場人物でもあります。
そのせいか、彼女は登場頻度がそれほど多くないにもかかわらずかなり人気があるようです。まあ、まっとうにかわいいというのが一番の理由だと思いますが……
この巻のもう一つの見どころといえば、銀髪盗賊団ですね、やはり。
改めて読み返してみると、盗賊団として活動しているページ数は決して多くないのですが、恐ろしく印象に残っていますね。なんなら、この巻の半分以上は盗賊パートだったんじゃないかと思うほどです。
そして、エピローグですよ。これ、どうするんですかね?
僕はなろう版を読んでいないので先のことはわかりませんが、実際大変なことをしでかしたよなあ、と。本当にどうするんだろう。
《関連記事》
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!~ああ、駄女神さま~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!2~中二病でも魔女がしたい!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!3~よんでますよ、ダクネスさん~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!5~爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!5~爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!~』
この素晴らしい世界に祝福を! (5) 爆裂紅魔にレッツ&ゴー!! (角川スニーカー文庫)
- 作者: 暁なつめ,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/08/30
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
さて、今回は暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!5~爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!~』(角川スニーカー文庫)です。
……少し取り乱しました、自重しますん。
今回はめぐみんの生まれ故郷である《紅魔の里》へ向かうこととなった一行。きっかけとなった手紙には『魔王軍の侵攻を受けている』の文字。一行は急ぎ、《紅魔の里》を目指すが――
はい、今回はほぼ完全にギャグ回ですね。基本的にギャグ成分多めの本作ではあるのですが、この巻ほどギャグに振っているのも珍しいですね。面白かったですが……
とはいえ、進展もあります。めぐみんですよめぐみん! めぐみん!
あえてここで語ることはありませんが、いいですねえ、この巻は。非常によかった。
本編とは全然関係ないのですが、ちょうどこの三月まで本作のアニメ二期が放映されていました。僕としてはこのあたりまで映像化されるのかなー、などと考えていたのですが、残念ながら(?)四巻までのアニメ化と相成りました。このまま、一度に二冊ずつアニメ化していくのでしょうか。
《関連記事》
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!~ああ、駄女神さま~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!2~中二病でも魔女がしたい!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!3~よんでますよ、ダクネスさん~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!4~鈍ら四重奏~』
この素晴らしい世界に祝福を! (4) 鈍ら四重奏 ~ナマクラカルテット~ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 暁なつめ,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/04/26
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る
さて、今回は暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!4~鈍ら四重奏~』(角川スニーカー文庫)です。
温泉回キター(顔文字略)!!!!!!!
ということで、今回カズマたちは温泉に行くことになります。
ひょんなことから負傷してしまったカズマの湯治を兼ねて、一行は温泉の街アルカンレティアへと向かいます。
まあ、ライトノベルですし? 当然あれな展開を期待しますし? カラーの挿絵にもそんなシーンがありますし? 楽しみにするじゃないですか。
残念でしたこんな感じです!
by仮面の悪魔
……まあ、この世界観でそんな展開など望めるはずもなく、せっかく体を休めに行った先で、様々な災難に巻き込まれてしまいます。正直。この巻のカズマには割と本気で同情します……
まあでも、そういうのを抜きにして、今回はアクアが(いろいろな意味で)大活躍の一冊でした。珍しく、本当に珍しく、女神らしい面も見られましたし。
《関連記事》
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!~ああ、駄女神さま~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!2~中二病でも魔女がしたい!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!3~よんでますよ、ダクネスさん~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!5~爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!8~アクシズ教団VSエリス教団~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!10~ギャンブル・スクランブル~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!3~よんでますよ、ダクネスさん~』
この素晴らしい世界に祝福を! (3) よんでますよ、ダクネスさん。 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 暁なつめ,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/02/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
さて、今回は暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!3~よんでますよ、ダクネスさん~』(角川スニーカー文庫)です。
カ ズ マ 、 死 刑 !
……という展開で始まるこの巻ですが、一巻が(一応)アクア、二巻がめぐみんに焦点を当てられていたのだとすれば、本作はもう一人のメインヒロインであるダクネスにスポットライトを当てた巻となっております。
物語としてはこの巻あたりから本領発揮というか、それぞれのキャラクターがうまい具合に動き始めます。作者が自分で作ったテンプレをうまく踏襲して、しっかりと物語の形を決めているせいか、とても安心して読むことができます。
この巻でも少しずつ、色々なことがわかってきたように思います。たとえばダクネスの正体であったり、めぐみんとゆんゆんの関係性であったり、この物語における、メインキャラのそれぞれの立ち位置であったり……
読んでいて思うのですが、作者は設定を小出しにするのがうまいように感じます。こういうものはちゃんと取り決めておかなければならない半面、説明しすぎてしまうと読者がうんざりしてしまうので、さじ加減が難しいのですが、本作に関しては絶妙なラインで設定を小出しにしていると思います。そういう、細やかな部分でもストレスがかからないので、ストレスフリーに読めるという点は、本シリーズに共通する利点でもあると思うのです。
《関連記事》
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!~ああ、駄女神さま~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!2~中二病でも魔女がしたい!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!5~爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!2~中二病でも魔女がしたい!~』
この素晴らしい世界に祝福を! (2) 中二病でも魔女がしたい! (角川スニーカー文庫)
- 作者: 暁なつめ,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2013/11/30
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
さて、今回は暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!2~中二病でも魔女がしたい~』(角川スニーカー文庫)です。
『このすば』二巻の感想になります。読んだのが少し前なので微妙に記憶が曖昧なのですが……そうそう、アニメの一期はここまでを映像化したんでした。
僕はその前後に一度読んでいるのですが、今回改めて読み返してみたところ、実にいろいろなことが起こっていますね、この巻。
このシリーズは基本的に、一本の長編というよりも短編集のような構成になっているのですが、この二巻は特にその傾向が強いように思います。アニメではカットされてしまったあのエピソード(実はこの話、僕はとても好きなのですが、尺の都合でカットされてしまった模様)や、ある意味一番盛り上がりを見せたあとエピソードも、この巻に収録されています。
正直なところ、この二巻までは、『このお話はだいたいこんな風に進行していきますよ』的な、いわゆるイントロダクションの色合いが強いのですが、そういう役割の巻でもしっかりとテンポを維持しているあたりはうまいなあ、と思います。
《関連記事》
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!~ああ、駄女神さま~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!3~よんでますよ、ダクネスさん~』
暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!5~爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!~』