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メガネストの読書日記

眼鏡好きのメガネストが、読書日記をつける

紺野キリフキ『キリハラキリコ』

エンタメ SF 一般文芸

 

キリハラキリコ (小学館文庫)

キリハラキリコ (小学館文庫)

 

 

リューシカ・リューシカ 1 (ガンガンコミックスONLINE)

リューシカ・リューシカ 1 (ガンガンコミックスONLINE)

 

 

 

 さようなら、ミスター水村

 

 というわけで今回は、紺野キリフキ『キリハラキリコ』(小学館文庫)です。

 

 わけのわからん作品です。以上! 第三部(?)完!

 

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 ……というわけにもいかないので、ちゃんと感想を書こうかと思います。

 本作は謎の作家紺野キリフキが中学生(多分)の女の子キリハラキリコを主人公にして思うままに書いた連作ショートショートといった風情で、最初にも書いたとおり、わけがわかりません

 まず、世界観がわからない。現代日本が舞台なんだろうなあ、という察しはつくものの、《暦屋》なる職業が存在していたり、《嘘の教室》という異空間(のようなもの)があったり、シャワーからそばとそばつゆが出てきたりと、ファンタジックとシュールが入り混じったような、不思議な世界観です。眠った見る夢のような唐突さとわけのわからなさ、という意味ではシュールレアリズムの作品に近いものがあるような、ないような……

 全編通してシュールでイノセントで、時々切れ味が鋭い感じで進んでいくのですが、読み進めていくうちになるほどこれらの物語が一冊にまとまっている理由がわかってくるような気がします。

 こういう感じの話、といえば安部吉俊『リューシカ・リューシカ』(ガンガンコミックス)を思い浮かべますが、切れ味の鋭さとシュールさで言えばこちらの方が上かな、という感じ。一編一編が短いので、サクサク読書したい方にはお薦めの一冊です