ジョン・ディクスン・カー『火刑法廷』
- 作者: ジョン・ディクスン・カー,加賀山 卓朗
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
ということで今回は、ジョン・ディクスン・カー『火刑法廷』(ハヤカワ・ミステリ文庫)です。
7・5/10点
三冊目のカーですね。相変わらず素敵な怪奇小説です。
ミステリとしては、まあ……うん、みたいな感想になるんですが、本作は怪奇小説として楽しみたいですね。怪しげな雰囲気とオカルティズム、それらが舞台を暗く彩っています。文体がやや合わなかったのか僕は目が滑りがちでしたが、この文体がまた世界観をうまく盛り立てているようにも思います。
個人的には19章のある一説がとても好きで、ここが本作のハイライトであるとさえ感じるのですが、これがラストをより鮮やかにしているように思います。