トレヴァー・ノートン『世にも奇妙な人体実験』
目を疑いたくなるほどの、人体実験の数々。
ということで今回は、トレヴァー・ノートン『世にも奇妙な人体実験』(文春文庫)です。
……なんでこんな本持ってるんでしょうねえ。
タイトルだけ見ると『今わの際に処分しておきたい本その一』といった風情ですね。中身もまあ、お察しなのですが……。
しかし、この本を買った記憶がまったくないんですよねえ。いつの間にか部屋に置いてあって、出所がまったくわからないので少し怖いですが、とりあえず読んでみることにします。
で、感想。
……(ドン引き)
ド ン 引 き !
……いやはや。目次を読んだ時点で想像していましたが、序盤はなにか変な悟りを開きそうになる内容ですね。
基本的な内容は、まあタイトルのとおりなんですが、基本的には研究者が『自分自身を』対象にした人体実験をすることにより、その分野が飛躍的に発展したんですよ、という内容なのですが、その実験方法がね……
とりあえず前半七章はご飯の前後に読まないことを強くお勧めします。そういう内容ですので。
しかしながら、そこを乗り越えると割合普通の(といってしまう時点で感覚がマヒしているのかもしれませんが(^^;))内容で、個人的には興味深く読みました。
タイトルこそこんな感じですが、内容はいたって真面目で、科学エッセイとして十分に楽しめるものになっています。
しかし、どうしてこの本は僕の部屋にあるのかなあ。不思議だ。