メガネストの読書日記

眼鏡好きのメガネストが、読書日記をつける

森谷明子『矢上教授の午後』

 

矢上教授の午後 (祥伝社文庫)

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七姫幻想 (双葉文庫)

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HR Vol.1 [DVD]

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  ミステリアスな教授(教授とは言ってない)それが矢上教授。

 というわけで今回は、森谷明子『矢上教授の午後』(祥伝社文庫です。

 初顔の作家さんですね。この人、なにが有名かなあ、と考えたんですが、源氏物語をベースにした『七姫幻想』かなあ(僕がこの作品で森谷明子を知った、というだけの話なんですが)。

 

 ともあれ、感想。

 

『HR』みたいだなあ。

 

 というのが最初の感想でした。断っておくと、全然似てません。舞台が学校(本作は大学で、『HR』は高校が舞台ですけど)っていう共通点があるくらいなんですが、作品から漂う空気とか、コメディのバランスなんかが『HR』を思い起こさせるなあ、と感じました。

 全体的に見ると、ミステリとしてのギミックはそれほどでもなく、話の構成を軽妙な雰囲気を楽しむ作品だな、という感じ。僕としてはどちらかといえば、こういう作品のほうがより好みではあるので、楽しんで読みました。