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メガネストの読書日記

眼鏡好きのメガネストが、読書日記をつける

しまおまほ『ガールフレンド』

エッセイ

 

ガールフレンド (P‐Vine BOOKs)

ガールフレンド (P‐Vine BOOKs)

 

 記念すべき一冊目は、しまおまほ『ガールフレンド』です。

 

 作家島尾敏夫の孫のエッセイですが、面白かったです。

 

 エッセイ、というよりは彼女のこれまでを断片的に記したような雰囲気で、一度登場した人物が忘れたころに別のカテゴリで登場したりと、物語的なギミックが用いられているのが面白かったです。

 中でも個人的にお気に入りだったのは、「東京は遠い場所」と「三十歳」ですが、これは全体を通して読むことで良さがわかるような一冊ではないかな、という気もしています。

 僕は素直に一番最初のエッセイから順に読んでいったのですが、特定の人物が登場する(あるエッセイで登場した人物が、別のエッセイでも出てくる、ということが多々あるのです)エッセイだけを抜き出して読むというのも、ちょっとおもしろいかもしれません(昔、森博嗣の某作品で、同じようなことをした記憶が……)。

 

 エッセイのたぐいはだいたいそうなのですが、一つの項目が短いので、通勤やお風呂などで楽しむのがいいような気がしています。かくいう僕も、エッセイはお風呂で読むことが多いです。飲み物と音楽を持ち込んで(大迷惑www)半身浴をしながらたっぷりと汗をかきつつ、好きなエッセイを読む。最高の瞬間じゃないですか。

 

 話が逸れました。戻します。

 

 本作は作者の様々な時代がエッセイに認められているのですが、そのどこにもある種の寂しさのようなものが漂っていて、不思議な気持ちにさせられます。しっとりとした気持ちになりたいときに読む一冊として、とてもお薦めです。